医療系

【私は打てる?】コロナワクチン予診項目13点(前編1〜6) 一般の方向け

新型コロナのワクチン接種が進んでいますね。
65歳以下の方にも接種が広がっています。

これから接種を控え「何を聞かれるか」「無事接種できるか」不安なあなたに。
日々ワクチンの予診を実施している現役医師セキレイが

新型コロナワクチンの予診13項目 & 医師の評価ポイント

を前編・後編の2回に分けて解説します。

前編では

  • 住民票と住んでる場所は違うけど打てる?
  • 持病があるけど打っていいの?
  • コロナにかかったけど打つ必要あるの?

が解決できます。

こちらが実際の予診表になります。
どの製薬会社のワクチンでも使用する予診表は同じです。
参照:厚生労働省HP『新型コロナワクチンの予診票・説明書・情報提供資材

新型コロナワクチンの接種を初めて受けますか

接種間隔を確認します。
ワクチン製造会社によって接種間隔が違います。
すでに2回ワクチン接種済の方は、接種を受けることができません。

製造会社 標準間隔
ファイザー 3週間
武田・モデルナ 4週間

1回目の接種からの間隔が標準間隔を超えた場合、できるだけ速やかに2回目を接種することとなっています。
ただし、接種間隔の上限は決まっていません。

現時点で住民票のある市町村と、クーポン券に記載されている市町村は同じですか

ワクチン接種は住民票の情報をもとに、自治体が責任を持って手配をしています。
接種が受けられる時期になると、私たちにはクーポン券が送られます。
自治体のおかげで、日本に住所のある私たちは無事

  • 接種を受ける権利をもらい
  • 無料で接種が可能で
  • 副反応が生じた際は被害救済を受ける

ことができるのです。

そのためワクチンは
住民票のある自治体からクーポン券の発行を受けた上で
接種する必要があります。

もし住民票とクーポン券の住所が異なる場合、上記の点で支障が出る可能性があります。
必ず住民票のある市町村からクーポン券の発行を受けてください。

ただし、下記の際には住民票と異なる市町村でも接種ができる場合があります。

「新型コロナワクチンの説明書」を読んで、効果や副反応などについて理解しましたか

自治体からクーポン券が届いた際に、以下の資料が同封されています。
事前にしっかり目を通してください。

同封資料

この資料には

  • 新型コロナワクチンの有効性と安全性
  • ワクチンを受けるのに注意が必要な方
  • ワクチン接種の申し込み方法
  • 基礎疾患を有する方等の接種について
  • ワクチンを受ける当日について
  • ワクチンを受けた後について
  • 相談先

についてわかりやすく記載されています。
もし理解できなかった場合、予診担当医や接種会場スタッフに気軽にお尋ねください。

「いいえ」にチェックしていても、説明を受け理解できた後に「はい」にチェックしていただければ接種可能です。

接種順位の上位となる対象グループに該当しますか

優先接種が実施されていた頃、その時点での対象者であるか確認するための項目です。

  • 医療従事者等
  • 65歳以上
  • 60〜64歳
  • 高齢者施設等の従事者
  • 基礎疾患を有する

複数の項目に該当する場合でも、全てにチェックする必要はありません。

現在何らかの病気にかかって治療(投薬など)を受けていますか

重要です。
持病がある方の接種は推奨されています。
ワクチンの副反応のリスクよりも、コロナにかかった際の重症化のリスクの方が高いからです。
そのため、持病があるだけで接種が断られることはないはずです。

しかし、病状によっては接種を見送ったり、経過観察の時間を延長する必要があります。

以下に該当する場合はしっかり医師にお伝えください!

① 持病が悪くなっている
② 体調が悪い(37.5℃以上の発熱など)
③ 免疫が悪いと言われている
④ 免疫を抑える薬(体が戦う力を抑える薬)を飲んでいる
⑤ 血が止まりにくい病気がある
⑥ 血がサラサラになる薬を飲んでいる
⑦ アレルギー性の病気がある

① 持病が悪くなっている・② 体調が悪い
発熱があるなど、明らかに体調の悪い時は接種しません。
会場には向かわず、電話で会場に予約キャンセルの連絡を入れてください。
体調が回復してから接種するので、よくなった頃に改めて接種時期を相談をしてください。

③ 免疫が悪いと言われている
コロナに限らず、病原体をやっつける力がないということです。
重症化リスクが高いです。
体調が悪いなど、他の接種不適切項目に該当しない限り接種可能です。

④ 免疫を抑える薬を飲んでいる
自己免疫疾患でステロイドなどを内服していれば、ワクチンの効果が出ない可能性があります。
かかりつけ医と相談し、休薬期間を作ることが望ましいと思われます。

⑤ 血が止まりにくい病気がある・⑥ 血がサラサラになる薬を飲んでいる
接種する部位は肩です。
肩には太い血管がないため、体表面から血が出続ける可能性は低いでしょう。
しかし薬の種類によっては筋肉内出血のリスクがあり、接種後2分以上強めに圧迫してもらう必要があります。

⑦ アレルギー性の病気がある
喘息やアトピー、花粉症などアレルギーと関わりのある病気がある方は、ワクチンによるアレルギー症状の出現リスクがやや高まりますが、接種自体は可能です。
接種後の経過観察時間は通常15分ですが、30分と長めにみてもらいましょう。

最近1ヶ月以内に熱が出たり、病気にかかったりしましたか

体調を崩していた期間があれば、治癒後2週間を目安に間隔を空けてから接種します。
麻疹など免疫に影響のある病気だと4週間程度とします。
もしかかった病気がコロナであれば
・隔離が解除されるまで接種は延期
・受けた治療の種類によって、治療から90日以降に接種
とされています。
一度コロナに感染しても、最初の数ヶ月を過ぎると時間とともに再感染のリスクが上がる可能性が指摘されています。
そのため、コロナにかかったことのある方でもワクチンは接種した方が良いでしょう

以上、前編はここまでです。
次回「今日、体に具合の悪いところがありますか」からスタートします。

  • てんかん持ちだけど打てる?
  • アレルギー持ちだけど大丈夫?
  • 妊娠中だけどどうなんだろう?

を解消できます。
お楽しみに。

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セキレイ
勤務医🩺 医療系の学生さんや新人さん、一般の方に向けた医療情報を発信! 医療者のマネーリテラシーを向上させるべく、金融情報もお届けします。