医療系

37.5℃以上出た!これはかぜ?大病?医者が発熱を診察するヒント3選

  • 発熱した😵
  • これはかぜ?
  • それとも大病?

なんだかだるい…え!37.5℃こえてる!

今回はいまどきナイーブな「発熱」について。

医師は何を考えて発熱患者を診察しているのか、気になりますよね。

家でも「これはかぜか?大病か?」を見分けるヒントはいくつかあります。

発熱で不安な時に、参考にしてみてください。

※この内容は実際に医師が実践していることですが、患者さんの状態は病院で直接見ないとわかりません!

※この記事はあくまで一般の方が参考にできるよう、簡単にまとめたものです。この記事で自己判断せず、発熱の時にはすぐに病院へ行ってください!

参照:『もう困らない救急・当直 ver.3』日本医事新報社、『当直医マニュアル』医歯薬出版株式会社

やばいものかどうか

発熱であれ、頭痛であれ、胸の痛みであれ、下痢であれ、医師はまず

これはやばいか?やばくないか?

をいろんなヒントから判断します。

ヒントにしているのは以下の点です。

  • 第一印象
  • 血圧、心拍数、血中酸素濃度、呼吸数
  • 高齢者
  • がん、糖尿病などの持病
  • 免疫を抑える薬

など

第一印象

冗談のようで、かなり大切です。

熱があるけど走り回っている子どもと、親に抱っこされてぐったりしている子どもとでは対応が変わってきます。

ぼーっとしているぐったりしているいつもと様子が違うはどれも大事なヒントになります。

血圧、心拍数、血中酸素濃度、呼吸数

これらを「バイタルサイン」と呼びます。

各種正常値は

  • 血圧   120/80mmHg前後
  • 心拍数  60〜100/分
  • 酸素濃度 98〜100%
  • 呼吸数  16〜20/分

です。

バイタルサインの何かが狂っていると「やばいな」と感じます。

特に数値の大きさが上の血圧<心拍数となっていると「かなりやばい」と判断します。

例:血圧 80/50mmHg、心拍数 120/分

自分でバイタルサインを調べるのは少し難しいので、これらが狂っているかどうかは自己判断せず、すぐに病院に行ってください。

高齢者

だいたい70歳以上の方になると「急変するリスクがあるかも」と考えます。

自然と体が弱っているためです。

がん、糖尿病などの持病

持病があると、体が弱ってしまいます。

免疫を抑える薬

病気と戦う時に、体は「免疫」を働かせます。

体の戦う力のことです。

例えば自分を間違えて攻撃してしまう病気があると、免疫を抑える薬を出すことがあります。

そんな時に病気にかかってしまうと、兵隊さんが寝ている間に敵に奇襲されるようなものです。

どこが原因か、何が悪さをしているのか

医師は手当たり次第診察するのではありません。

  • どこが痛いのか?
  • どんな状況だったのか?
  • 周りに同じ症状の人はいるか?
  • どこか旅行に行っていたのか?
  • 何を食べ飲みしたのか?
  • 温泉に入ったか?
  • どんな病気にかかってきたのか?
  • 何か薬を飲んでいるのか?
  • ペットはいるか?
  • パートナーはいるか?

などなど

これらは全て大事なヒントです。

これらの情報から「どこが原因の発熱なのか」「悪さをしている病原体は何か」「何の病気か」あたりをつけて、必要な検査を考えます。

これらの情報がないと、手ぶらで大航海に行くようなものです。

それに採血結果だけでは「あたり」はわからないのです。

どれも患者さんから教えてもらわないとわからないことばかりなので、ぜひ自分のことをたくさん教えてくださいね!

家に帰れるかどうか

最初の診察でなんの病気かハッキリわからないことも多々あります。

  • 感染症なのか
  • がんなのか
  • 熱中症なのか
  • 自分を攻撃する病気なのか

などなど

ざっくりでもなんの病気か分かったら、状態に合わせて治療法を考えます。

その際に考えるのは「家に帰って大丈夫かどうか」です。

  • ご飯は食べられるか
  • 寝られるか
  • 様子を見てくれる家族はそばにいるか
  • 悪化した時すぐに病院にいける環境か
  • 急変の可能性は低いか
  • 手術、処置、点滴が必要な可能性は低いか

これらに1つでもNO!があると入院です。

ここを間違えないことが医者の大事な任務の一つになります。

あとは治療を実践します。

家に帰れた時は、薬の飲み方やいつ再診するかなど、必ず医師の指示に従ってくださいね。

  • 飲み薬を飲み切っても良くならない
  • 他の症状が出てきた(ふるえ、冷や汗等)

当てはまったら即病院です!

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セキレイ
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